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ヤマトがついに宅配運賃値上げへ!10月から開始

 

宅配便最大手がついに宅配運賃の値上げに踏み切りました。
ヤマト運輸は10月1日から、荷物のサイズごとに140円~180円の運賃値上げを実施します。

 

宅配業界といえば特に昨今、Amazonをはじめとした通販サイトの利用増加に伴う「宅配物量過多」や「宅配運賃低下」に懸念が示されていました。
特に現場スタッフの声として、労働環境、待遇に関する不満の声も各所から上がっていたのが印象的です。

 

送料無料を強みとするAmazonなどの通販サイト。
消費者としては確かに魅力的ですが、当然「ものを運搬するにはお金がかかる」訳で・・・
実際には誰かがその負担を被らなければなりません。

これまでの動向を見る限りでは、その負担をダイレクトに被っていたのが宅配業者なのでしょう。

 
そんな中、業界最大手のヤマトは今年三月に「時間帯指定」の一部廃止。更には先日、当ブログでも触れたとおり「2017年度に1万人規模の採用」を発表するなど様々な改革を実施してきました。

 

ただ、特に一番過酷と言われる現場スタッフ、つまりドライバーの待遇改善については決定的な改革をいま一つ打ち出せていないように私は感じていました。

労働が苛酷であれば、当然それ相応の待遇・報酬を得たいと普通は考えるもの。

しかし、その源である「利益を生み出す要因」についての改革が、ヤマトでは今ひとつのように感じていたのです。

ですから先日ブログで「1万人採用」の件に触れた後も引き続き動向に注目していました。

 

そしてついに表題の通り、宅配業の根本である「運賃」の値上げにヤマトは踏み切ったのです。

 

あくまで私個人の見解ですが、この決定には強い好感を持っています。

 

決して世の中の「値上げ全て」に好意的な訳ではありません。
正直に言えば、安いものは大好きです。安いという言葉だけで目を惹かれるてしまうこともしばしば。
これはおそらく私だけでなく、同じような感覚を持っている方は多いでしょう。
自分で働いたお金を使う以上は、無駄なお金は極力使いたくないのは当たり前です。

 

そう。詰まるところ、「有意義と感じられない値上げ」には賛同しにくいのだと思います。

 

消費税などをはじめとする税金がその筆頭でしょうか。

税の使い道は民主主義が根付いているこの日本でもまだまだ不透明だと私は感じます。
逆に何故か「税の無駄遣い」といわれるニュースや発表ばかりが表立っているようにも感じてしまう。

 

当然メディアの伝え方・取り上げ方もあるのでしょう。

しかし、現実に受ける印象として有意義に税が使われているのか疑問に感じている人は多いはずです。

 

だから増税の際には反対の声が常に尽きないのかと。

 

その点、ヤマトの値上げはどうでしょうか?

 

ドライバーをはじめとした働く人間の苛酷な環境に同情する声は、今や世論として大多数が支持しているように思います。

 

その状況下で発表された運賃値上げ。


一般人からすれば、「値上げによる収益増が現場の労働者に還元されるのでは?」と、まさに期待を抱かせる流れを生むように思えます。

実際、増加した収益が労働者に還元されるか?むしろ収益そのものが増加するか?といった疑問はありますが。

宅配業界の苛酷な現状を目の当たりにしてきた一般の人たちにとっては、少なくとも「これで少しでもドライバーさんたちの境遇が良くなれば」と、期待は持てる決定だと思うのです。

 

そう考えると、ある意味ヤマトにとってはここからが勝負かもしれません。

 

労働者の処遇改善成功となれば、世間からの支持は一層強まりその地位をさらに盤石のものと出来るでしょう。

 

表面上はマイナスにも見える「値上げ」を逆に追い風と出来るか?

今後の動向にますます注目したいと思います。