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ピーチがビットコイン直接決済サービスを導入!国内航空会社としては初

 

航空会社のピーチが仮想通貨である「ビットコイン」の直接決済サービスを、2017年末までに導入すると発表しました。

 

ビットコインと言えば、その取引の実に9割以上が中国で取引(2016年末時点)されていたこともあり、怪しげな印象を抱いている人も多いかもしれません。

 

目に見えず実体のない仮想通貨。
むしろ形のないものに金銭価値を見出すこと自体に対し、抵抗を抱く人も少なくないでしょう。

 

しかし明確な形は違えど、この日本でも「お金を使わない取引の需要」はうなぎ登りに成長を続けています。

Edy、交通系電子マネー(例:PASUMOSUICA)などがその典型パターン。
特に都市部では必需品と言えるほどのニーズを得ており、利便性と汎用性の高さにおいても今後ますます普及していく可能性が高いでしょう。

 

では何故ビットコインは未だ世間の大多数から市民権を得ていないのか?

 

大きな要因のひとつとしては、「ビットコインの仕組みの難しさ」が挙げられるでしょう。

先ほど電子マネーの例を出しましたが、ビットコインはそれらと比べて仕組みも管理のされ方も全くもって似て非なるものです。

革新的な「ブロックチェーン」という技術が用いられており、しかしこのブロックチェーンを理解するのが簡単ではありません。

私も色々と「ブロックチェーンの解説」なる記事や文書を読みましたが、専門用語ばかりでなかなか理解するのに時間がかかってしまいました。

 

まぁブロックチェーンとは簡単に言えば、「特定の組織・会社が管理を行わず、利用者全員で管理を行う仕組み」のようなものです。

 

例えば銀行なら、誰かが「送金依頼」を行うと銀行側がその作業を行い、内容を記録し、管理しますよね。
そしてその情報は基本的に当事者以外の第三者は知ることはできません。

ただ、この仕組みだと極端な話「銀行側で改ざんも出来てしまう」訳です。
更に取引や管理体制が外部にはクローズな状態になっているため、それこそ銀行員が顧客の金を横領しようと思えば可能になります。(実際たまにありますね。)

 

しかし、ブロックチェーン技術では取引情報の記録は誰でも参照することが出来るだけでなく、取引情報自体を「利用者全員で管理」することになります。
ビットコインの利用者がお互いに監視し合い、お互いに管理し合う、とでも考えてください。

 

ここを詳しく説明すると長くなりますので割愛しますが、銀行などと比較してはるかにオープンな環境が構築されているため、少なくとも横領で大切な資産を失ったり、それこそ預けたものが消えてしまうようリスクは大幅に軽減できます。
無論、「銀行が破たんして預金が消える」などという心配もなくなる。
もちろんここまでの説明はかなり簡素化していますので、正確にはもっと複雑な話ではありますが。

 

ですからブロックチェーンの技術が世間に十分浸透するまでには、今しばらく時間を必要とするでしょう。

 

ただ、ビットコインが信頼を得ていく上でいま最も重要なのは、「ブロックチェーンの技術」や「ビットコインの仕組み」を皆が理解することではないと私は考えています。

 

単純に、仮想通貨が日常生活レベルにどんどん普及すれば良い。

 

コンビニで使える電子マネーや交通マネーの詳しい仕組みを理解している人がどれだけいるでしょうか?
恐らくほとんどの人が理解していないでしょう。

 

しかし、それで良いのです。
利用者からすれば、便利であったり、安全であることに価値があるから。

 

インターネットが普及し始めた時やスマートフォンの出だしと同じような感覚なのかもしれません。

 

世間の大多数から市民権を得るには、「これは使える」というレベルまで普及すること。
「詳細」や「具体的な細かいメリット」を知るのはむしろ二の次です。

 

その観点から見ると、今回のピーチのような一般的にも知名度の高い企業のビットコイン取扱いは重要な役割を担ってくるはずです。
信頼性を上げて、利用者にとって身近な存在となる為には、「有名企業やサービス」と「ビットコイン」との繋がりをどんどんアピールしていくところがカギになるのではないでしょうか。

 

さて、次はどのようなニュースが飛び込んでくるか。

 

ビットコインはもちろん、仮想通貨全体の行く末に引き続き注目したいと思います。