書きたいから書く。

日々の生活の中で気になったこと、興味があるものをただひたすらにつらつら書くブログ。

人から機械へ。「失われていく肉体労働」への備え。

 


技術の革新により、日々の暮らしは昔と比べてずいぶん楽になりました。
それこそ私が子供のころなんかはスマートフォンなどありませんでしたし、電車も切符が当たり前。ニュースを見るのはもっぱら新聞かテレビの時代です。

 

当時と比べれば特に一般人にとっては、インターネットの普及が生活に劇的な変化をもたらしたと言えるでしょう。
食べ物も服も電化製品も。今やネットで買えないものを探す方が難しいぐらいですからね。
スマートフォンひとつ持っていればある程度の情報はリアルタイムで得られますし、その気になれば国境を超えてSNSで手軽に交流を持つこともできます。

 

技術の革新は確かに新たな生活スタイルを生み出しました。

 

しかし、それは同時に「働き手の働く場所を奪っていく」ことも意味します。

 

例えば新聞。
スマートフォンやPCの普及により、1997年に5377万部発行されていた新聞の朝夕刊セットの数は2016年に4328万部まで減少しています。
もちろん推移も右肩下がりで、今後も「新聞離れ」は止まらなくなるでしょう。
新聞を読む人が減り続ける。それはつまり、発行側(配達人など)の働き手の数が減ることにもつながっていくのです。

 

しかもこの構図は多岐の業種にわたり更に拡大することになるでしょう。

第一に影響が出やすいのは人の手に頼っている「肉体労働」の分野です。

スーパーのレジ打ちやドライバー、倉庫作業員、飲食店のスタッフ、整備士など。
今までは当たり前のように人の手に頼ってきた仕事が、どんどん機械化される流れへ向かっているのです。
私の周りでも既に近所のスーパーではセルフレジが導入されていますし、飲食店ではタッチパネルや券売機の導入が次々と普及しているのを肌で感じます。
言い方を変えれば、これらは「人の労働力を機械が奪った」とも言えるのではないでしょうか。

 

もちろんこの流れはデメリットばかりではありません。

 

スマートフォンの普及が証明するように、消費者にとっては利便性がアップし、開発者・経営者からすれば、新たな市場開拓、商品開発のビジネスチャンスが増えるでしょう。環境によってはさらに働き手を必要とするところも出てくるはずです。

 

逆に難しいのは、肉体労働を中心とした現場労働者です。

 

技術でカバーできる分野において、人の手が必要とされなくなる。

 

この流れはもう止められません。

ですから時代の流れに見合ったスキル・知識を付けておくのが、現段階で出来るひとつの予防策と言えましょう。
もちろん料理人や美容師など、人の技術あってこその職はそう簡単にロボット化されないでしょうから一概には言えませんが。

 

専門的な知識を必要としない肉体労働の場合は…今のうちから十分に注意しておいた方が良いかもしれません。

 

いざという時の選択肢として持っておけば、損にはならないはずです。