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タクシーの定期券制度導入は吉と出るか凶と出るか

 

タクシーに鉄道関係でよく見られるような「定期券」に似た制度の導入が検討されているそうです。
むしろ検討というよりは、国土交通省が来年度から実験的な運用を既に決定したとのこと。


イメージとしては、利用する地域、期間、時間帯などを区切って、何度でも定額で利用できるシステムだそうですね。


狙いはもちろん、タクシー需要の増加。
定期券制度をうまく利用して一回ごとの費用を抑えられれば、ニーズも増えるのでは?と目論んでいるようです。


しかしこの制度はどうなのでしょうか…。


タクシー需要が下がれば、しわ寄せを一番強く受けるのはドライバーたちなはず。
つまり、定期券制度を導入して利用者のニーズが増加したところで、供給の担い手であるタクシードライバーに利益が還元されなければ、実現の意味をあまり感じられないような気がします。


事実、タクシーの障害者割引などもすべてドライバー負担としている会社が大多数を占めている現実もありますしね。


定期券制度は見方によってはある意味値下げ、薄利多売とも取れる制度なだけに、結果としてドライバーの給与面や待遇面を悪化させるリスクもゼロではないはずです。


試験運用ではそのあたりのバランスについても考慮されるのでしょうか?


ただ闇雲にタクシー利用者のニーズを増やすという目的だけなのであれば…正直危険な制度だと感じられてなりません。
タクシー業界の活性化だけでなく、政府主体で運用するのであれば尚更、働き手への影響も十分に加味してほしいと願うばかりです。


この不安が杞憂に終われば良いのですが…。
とにかく、2018年度の試験的な運用に注目することにしましょう。